オシャレランニングファクトリー STM(札幌to三笠)
徐々に、だけど確実に日は短くなってきている。経験的に秋がそこまできていることを直感する。
また、退屈で憂鬱でどうしようもない冬がすぐにやってくる。
冬になると、ロングランを夢想する。苫小牧を抜けて鵡川まで行きたい、学園都市線の最終着地点まで行きたい、そして結局やらない。
北海道でランニングをするということは、雪解けから春の期間は洞爺湖か千歳国際を目標に、それが終わったら道マラ、道マラの結果次第で東京や大阪などのビッグレースに手を出すか、地道に秋の記録会を目指すか。
テンプレートのように決まっているのだ。
かくいうツルヤも、秋は作ACの記録会に出ようかと考えていたが、それも悪くないんだけど、なんかなぁ、、こうせっかく走るなら無茶苦茶したいのよ。
ということで、STM(札幌to三笠)を実行。美唄キャノンボールはよく聞くが、札幌出発なので三笠で許してよ、三笠にも楽しそうな温泉あるしってことで目的地は三笠に決定。
愛用の、愛用しすぎて変色してきたモンベルクロスランナーパックに着替えと、万が一の際の防寒具を詰め込み出発。
朝、ぐずぐずしていたら10時を回っていたよ。
日も短くなってきたのに、これじゃあダメだなぁ。
江別までは割合順調。キロ6分程度のノンビリランなので、当然か。
だらだら走るのは本当に幸福を感じる。
20㎞は順調に消化。12号線は平たんなのでこの調子なら割合苦労しないで到着するかなぁと甘い期待。
調子がグズりだしたのは、江別郊外にぬけるポイント。くっさい製紙工場を横切るあたり。石狩川が左手にひろがる雄大な景色なのだが、なんだか一気に疲れを感じる。
ソロでロングやっていて、それも田舎ってのは一番、疲れというか、ダルさというか、人間の一番よわーい部分がぶわぁーと出ちゃう。
なんでコンビニがねーんだよとか、なんで向かい風なんだよ、とかどうしようもない不満が次々と頭の中を襲ってくる。
こんなことやるんじゃなかった、どっかのランニングサークルにでも入って真駒内公園でウフフ、キャハハと楽しくインターバルトレーニングでもやってりゃよかった。誰も誘ってくれねーけど。なーんて、邪悪な感情に支配されるんだけど、誰も助けてくれるわけないからとりあえず走る。
走っているとそのうち、感情の波も穏やかになってきて、「走るっていう素晴らしい!」なーんて感じになる。ゲンキンなもんですね。
この分裂病みたいな感じはこの後延々30㎞続く。
豊幌から幌向、岩見沢、そして三笠と楽しくて溶けちゃいそうな気持ちにもなり、つまらなくて道の穴ボコに悪態をつくこともあり、情緒不安定すぎる36歳男子のロングランは5時間45分をかけて終了。
50㎞走るのに、随分時間かけたな、オイ。。
目的地の温泉に着いたら既に真っ暗。駐車場を1周してガーミンの表示を50㎞になるよう調整。我ながらコスイ。嫌になる。
その後は温めのお風呂につかり、ゆったりと疲れを癒す。
お風呂屋さんは温めのの方が贅沢な気分になれるので好きだ。
くっさいこと書くと、一人ロングランは自分と向き合える時間をしっかりとれるので、なかなか有意義だと思う。
ただ、有意義さでいうと真駒内公園でキャハハウフフって言いながら仲良く練習しているランニングサークルの皆さん達の方が1000万倍くらい有意義だと思うんだけど。。
つるやたかゆき
大豚白麻婆麺 at 大豚白
かなりドッシリしたスープと太麺、そして麻婆が合わさった力強い一杯。豚骨の濃厚なスープは辛い麻婆との相性抜群で、どしどし食べることができます。こういうのって札幌じゃなかなか食べられるところ無いですからねぇ。。ポルシェM96/05のような一杯です。
大豚白
大豚白麻婆麺 880円
北海道マラソン あと1週間!
いよいよ来週に迫ってきた。
ツルヤにとっては4回目となる北海道マラソン。
初年度は32㎞地点でリタイア。二度目のフルマラソンの参戦で初めてのリタイア。32㎞地点で半ば強制的にレースから除外されたが、まったく悔しくなかったことが後から悔しく感じたレースであった。要は、途中でレースから外されたのにも関わらず、それを受け入れている自分がいる。後から、なんの思い入れもなかったことが猛烈に恥ずかしく感じた。良い経験と人は言うかもしれないが、やっぱり今時点で思い出しても、悔しいし恥ずかしい。出来ることならなかったことにしたいレースだ。
2年目は、自分なりに準備をしっかりしてその時点でのベターな結果を出せた。32㎞地点を通り過ぎた時の謎の達成感はまだ覚えている。タイムは笑ってしまうレベルだったがとにかく楽しく走ることができた。
昨年は春先に疲労骨折をしてしまい、ロング走0本(というか、5月以降の走行距離は50㎞程度)で臨んだ。
直前まで出走するか悩んだが、インスタグラム上でお知り合いになった方からのメッセージもあって、脚が痛んでもロキソニンを飲んで誤魔化せばいいやと、無謀な決意で出走。キロ7分を徹底して遵守する超消極的なペースでほぼ制限時間で完走。達成感はゼロだったが、やればどうにかなるという変な自信を持つことができた。
そんなこんなで、4回目の北海道マラソンだ。
正直、暑いしコースも単調(新川通、ファッキン!!)だし、なんで出るのかよくわからないレースだ。
ただ、この北海道でランニングを趣味にしていると、北海道マラソンに出ないという選択肢を選ぶのも、へそ曲がりすぎる気もするし、なんやかんやで夏のお祭りって感じもするので、今年も参戦である。
まぁ、東京や大阪でランを趣味にしていたら抽選はあるものの、東京マラソンや大阪マラソンにエントリーはすると思うし。。
まだ、抽選なんておぞましいものがない北海道マラソンは幸せなのかなあとも思っている。
4回目となる今回、特に決意めいたものは無い。
楽しく走れて、ついでに記録もついてきたらハッピーである。
こんな心持ちになったのは、昨年の怪我が影響しているのだろう。
脚が動くだけで幸せだし、無茶できるのは健康だからこそ。
目標としては、単調で退屈な“悪魔のセクション”新川通で飽きないでしっかり走ること。あそこで気持ちがきれなければ、なんらか結果に繋がる(かもしれない。。)
そして、このレースじゃなくてもいいんだけど、自分なりに納得する(タイムとか順位では無く)走りをして、ウルトラなりトレイルといった次のステージに踏み出せるような走りをしたいなぁと思っている。
つるやたかゆき
親不知と夜ラン
今日も夜ラン。
週末は基本的に午前中にロングをやるのがルーティンとなっているのだが、今日は朝イチで歯医者。
歯医者では、あっさりと親不知を抜かれてしまい『運動禁止ね』の通知。
死刑宣告にも近いこの通知にゲンナリ。。
しょーがないので、レコード屋に行ってエイフェックスツインの新譜をゲットして、大好きなラーメン屋『麺処まるはBEYOND』でラーメンを食べて、部屋の掃除を少々といった感じでダラけていた。
18時過ぎに、『少しくらいならいいんじゃね?』と勝手に判断して走り出す。
夏はこういう時にサクッとランをスタートできるのがありがたい。
シューズはadizero BOSTON4を使用。練習用の底が分厚い、軽快さに欠けるシューズだがフォームを意識して走ることができた。
口の中がちょっと出血したけど気にしない気にしない。
つるやたかゆき
F3はまだまだ終わらない
ぼーっとツイッターをみていたら、なかなか楽しそうな記事を見かけた。
F3ワールドカップ構想は、F1と併催の可能性も。伝統のマカオGPはどうなる?
つるやも以前、このブログで書いたことがあるが、FIAがF3の世界戦を検討しているとのこと。
いわゆるフライアウェイで行われるF1GPのサポートレースとなる模様で、メディア露出とF1パドックへのアピールが不足気味なF3カテゴリには美味しい展開かも。
現在はユーロF3とFIAで話が進められているとのことだが、ぜひとも各国のF3カテゴリのお偉いさんたちは、参加を検討して欲しい。
世界一のF3使いって憧れるじゃないですか。
増え続けるミドルフォーミュラの中でもF3は別格!
これが実現したら是非見たいですね。
つるやたかゆき
今年のル・マンに教えて貰ったこと
アカン。もう2日たつけど悔しくて悔しくて、仕事が手につかない。
http://jp.autoblog.com/2016/06/19/2016-le-mans-24-spoiler/
そう、ル・マン24時間レースのことだ。
23時間57分までレースを完全に制圧していたトヨタ5号車が、ラスト3分を残してリタイアとなった。
今年は運が良くスカパーの無料サービスを受けられることとなったので(マジ感謝)Jスポでずっと見ていた。
個人的にトヨタのル・マンにかける思いには好意を抱いていたし、昨年の惨敗から戦えるマシンを用意してきたその姿勢に敬意すら持っていた。
今年はトヨタにとらせてあげたいなーと、つるや的には珍しく思い入れをもって観戦していた。
(つるやは、F1では17年来のバトンの大ファンだが、それを除くとあまりドライバーやチームの思い入れは無い。ただそのレースごとに良いレースを見せてくれたドライバーやチームに好意をもつというタイプなのであります。)
トヨタは完璧なレース運びだったと思う。
3ワークスのうち、アウディは自滅に近い形で勝負権を失っていたし、ポルシェにしても2台のうち1台は全く使い物にならない状態。
対してトヨタは2台をうまくつかって、ポルシェとのギャップをコントロールしていた。
その速さと、信頼性はルマンを勝つために必要な要素を兼ね備えていたと言える。
WECの開幕から2戦を捨ててまでル・マンに照準を絞ったセットアップを研究してきたことが、この走りに繋がっていた。
5号車のトラブルの原因は現時点では不明だ。
23時間57分間完調だったマシンが突然止まる原因なんて、素人考えでは思いつかない。
それともチームは騙し騙し持たせていたのだろうか。
詳細が分からないし専門的な知識の持ち合わせも無いので、たいして中身のあるブログにはならないのは覚悟の上だが、このレースの感想としては、ただ一言「悔しい」に尽きる。
トヨタ車に乗っているわけでもないし、ドライバーのファンでもない。F1のトヨタは嫌いな部類だった。
だが、ル・マンと(加えるならWRCの)トヨタは昔から好きだったんだなーと改めてその気持ちに気が付いた。
99年、GT-one(TS020)で、まったく期待されてなかった日本人トリオが見せた奇跡的な輝きや(余談になるが99年のトヨタはWRCもかっこよかった)、F1撤退後に手探りで復帰してきて泥臭く頑張ってきた、TS030からの系譜。そういった積み重ねとトヨタの今の姿勢(と言うより、モリゾー社長のキャラ)が、「今年はとってくれ」という気持ちに繋がったのかもしれない。
残り3分で5号車があんなことになって中嶋の悲痛な無線を聞いたとき、その気持ちに気がついた。
あのアクシデント以降、トヨタの対応は極めて冷静で、敗北をしっかり受け止めていた。素晴らしいと思う。
負けっぷりが良いというのは、品格に繋がる。
そしてモリゾー社長のコメントが、彼らのル・マンに賭ける気持ちを端的に表していた。
http://f1-gate.com/toyota/lemans24h_31583.html
そう、これはモータースポーツなのだ。
残酷だが、こういう負け方もあるし、逆にこのシチュエーションで勝ちを拾うことだってあるだろう。
そういう、残酷さと表裏一体の輝かしさを求めてモータースポーツに魅せられたんだろう。
2016年のル・マンは、本当に悔しかった。
でも、近年忘れかけていた、モタスポを見て感情がここまで動くことを再認識させてくれたことは個人的には大きな収穫だ。
改めて、モータースポーツっておもろいなー。
そして、勝者ポルシェの振る舞い方も、また古き良き貴族精神にあふれた素晴らしいものであった。
http://f1-gate.com/porsche/lemans4_31605.html
彼らは、FB上にも敗者であるトヨタを称えた広告を掲載していた。(お金を出してライバルを称えているのだ)
24時間を戦ったライバルに対する敬意。マーケティング上の観点も勿論あるだろうが、通常出来ないでしょ、こんなことは。
この感覚もまた久しぶりのものだ。
最近のモタスポ(特にF1)が失いかけていたものを、まだ持っていた2016年のル・マン。
関係者の方々、本当にお疲れ様でした。
また来年。
Jスポーツ、ちゃんと加入しようかなー
つるやたかゆき