ツルタカブログ

ファッション感覚でランしてる

写真を撮るという行為について語るとき、僕の語ること。

1月から写真を撮ることを意識的に行うようにしている。
きっかけは色々だ。色々な要素が溜まってきて飽和したので行動をはじめたというのが動機の説明としては適切だと思う。
とにかくカメラを懐に入れて、街中の風景をかすめ撮っている(いい表現だ)

私用しているカメラはリコーのGRD。GRDだ。GRじゃない。GRDの初代だ。
もう15年も前のデジカメだ。
1/1.8型原色CCD、813万画素。とてつもないロートルだ。
まだ壊れていないのが凄い。さすがにバッテリーの持ちは悪くなってきたが、他はピンピンしている。
デジタル製品はクラシックになるのが難しいが、15年前のカメラならクラシックの領域に片足を突っ込んでいるといっても良いだろう。

このカメラで風景をかすめ撮る。
15年まえのカメラなので、暗いところは苦手だ。ISOも400以上はつかえない。画がギャザギャザになる。
夜はなるべく避けるようにしているが、たまにツボにはまったような画が撮れるので、バカにはできない。

小さなカメラなのでポケットに突っ込んでも邪魔にはならない。
正直、画だけなら最新型のiPhoneの方が綺麗だし、荷物も減る。
すぐに世界中に発信することも可能だ。

だが、あえて写真を撮ることしかできないハードウェアをポケットに突っ込んで街を歩くという行為を2020年にするということは意味がありそうだ。
YouTubeSNSに溢れているストリートスナップは、そういう意味がある行為から生まれてきていると思う。
良い写真も悪い写真も山ほどあるが、あえてカメラをポケットに突っ込んで、街中の風景を「かすめ撮る」行為が反抗的でいいじゃないか。

最近、富士フイルムのプロモーション動画が大炎上していた。
ありゃ、確かに燃える内容だ。
だが、気持ちの上ではあれくらいのことをしたい。みんなはどう思っているか知らんけど、あれくらいやらないと意味が無い。
接近戦を挑むから、殴られる。殴られるけど、殴ることもできる。
本当に殴るわけじゃないし、マナーは守らなきゃだめだ。だが、それくらいの心構えでシャッターを切れば何か良いことがおきるはずだ。


つるやたかゆき