ツルタカブログ

ファッション感覚でランしてる

2019年 北海道マラソン 結果

結果を書くのを忘れていた。
グロス:3時間59分
ネット:3時間51分

平均してキロ5分20秒くらい。
ようは、前日に高らかに宣言していたことは全くダメだった。かすりもしないで終わった。

とは言っても、まったく絶望していない。
むしろ、清々しい気持ちでいっぱいである。
久しぶりに思い通りのレースができたからだ。
計画したことは実現できなかったが、計画が狂ったと判明してからのリカバリはちゃんとできた。
それが今年の北海道マラソンだった。


ゼッケン引き換えは金曜の夜のうちに終わらせた。
街中で会社の飲み会があったので、その前にサクっと行ってきたのだ。
勿論、アルコールは摂取しない。ずっとメロンソーダを飲んでいた。アルコールを飲まなくてもそこそこ楽しい。
安上がりな体質である。

前日は蝉吟で色っぽいラーメンをいただくくらいで何にもしなかった。
家でBCAA溶液をひたすら摂取。
マイプロテインのBCAA使っているんだけど、これ、アイスティー味なんよね。なんでこの味を買っちゃったんだろ。。
いや、美味しいんですが・・

前日にゼッケン引き換えに行かなかった理由は、疲労防止のため。
ゼッケン交換行ったくらいで疲れるとか虚弱の極みのように思われるが違うのだ。
身体の疲れというより、気分が疲れる。
ゼッケン引き換え会場とか、やる気満々のランナーがイきりまくっているじゃないですか。
とくに複数人でいる人はイキリの極み。でかい声で周囲を威圧するように、練習内容だったりレースの展望だったりを周囲に言い聞かせるように喋っている。
昔はこういうのも含めてマラソン大会だなーなんて思っていたが、最近はうざくてしょうがない。
知らんわ。お前の調整方法なんて。こっち見んな。
ラソンなんてしょせん一人のスポーツ。走っていりゃ終わるんだから黙って走っていれば良い。
そういうイキリおじさん(勿論おばさんもいる。男女平等)を見ていると非常に疲れてしまうので、人の少ない金曜夜にこっそり行ってきたのだ。

当日は6時おき。
菓子パンと温かい麦茶というアバンギャルドな組み合わせの朝食。
BCAAジェルも一緒に摂取。
今回のテーマの一つが補給だったので、ここは丁寧にやっていく。丁寧といいつつ単糖の塊の菓子パン食べてりゃ世話ないけど。
例によってグズグズしており会場についたのは8時20分。あやうく荷物を預けられないところだった。危ない危ない。
荷物を預けたらそのままスタートブロックへ。申込時に昨年のタイムを正直に書いたらFブロックとなっていた。
4時間2分でFブロックか。ずいぶんレベルの高いマラソン大会でおんますなあとエセ京都弁で毒づいておく。

スタートロスは7分ちょい。さすが16000人が参加する大会だ。
ピンネシリ登山マラソンなんて15秒もなかったぞ。
のろのろとスタート地点に移動する。この時点で嫌な予感はしていた。というより思い出したと言ったほうが良いか。
この混雑具合、やべー。ペースを上げるとかそんなレベルじゃない。前のランナーに思いっきり肘鉄を食らうレベル。
なんでそんなに後ろに肘を引くかな。ランスマ見てないの?そんなにひいちゃダメだゾ。
つーか脇腹を思いっきり突かれた。。

平岸街道にでても混雑レベルは変わらない。
それどころか南7条橋には救急車がきて道がえらく狭くなっている。救急車の中で膝から血を流した男性ランナーが泣いていたが、泣きたいのはこっちのほうである。
突然眼前に現れた救急車に追突するところだった。救急車に追突されるのはタキ井上みたいでカッコいいが、追突するのはアカン。

ここらでプランを変更する決意をする。
しょうがないのだ。想定していた4分台に入れられるようなコースコンディションじゃない。
幸いここから北大横、新川通だ。少しは隊列はバラけるだろう。サブ4。グロスでいい。サブ4狙いだ。
5分20秒台をキープして最後までいってやろう。

そう考えると楽になった。ぴしっとタイムを揃えて走る。
鬼門の新川通、往路は向かい風だが苦にはならない。普段もっとひどいコンデションで走っているからな。
時折パラつく雨もむしろ好材料だ。体温が上がらなくて良い。

新川復路は追い風。脚が軽い。非常に軽い。
よく言われる30㎞の壁は信じていない。一番つらいのは20~30㎞だ。新川復路はまさにそのゾーンなのだが、辛くない。
厄介なのは走行線上に立ち止まるランナーくらいだ。突然立ち止まるので危なくてしょうがない。
それどころか、道路に対して横になってストレッチをはじめる人もいる。脚がひっかかりそうになる。危ない。ストレッチするなら歩道にどうぞ。

そんなこんなで北大、道庁まで楽しくスイスイと走れた。道庁で観客に声を掛けられる。
「サブ4いけるぞ」
まさかネットタイムではあるまい。個人のネットタイムを把握しているわけないもんな。
ということはグロスでサブ4ということだろう。グロスのサブ4が目前にあるなら少し頑張ろうと、残り1㎞を最大戦速で走る。
グロスでギリサブ4達成。
所定の目標には遠く及ばなかったが、プラン切替後のリカバリはしっかりできた。
そこが今回の一番の収穫だろう。楽しく走れた。新川通も楽しく走れた。
新川通は哲学。マジで。

タイム的には平凡だが、道マラをここまで楽しく充実して走れたことは自信になるし、誇らしい。
毎回道マラはもう卒業でいいかなとちょっと思ったりするのだが、こういうランができるとその気持ちも引っ込む。
ランナーが走ることによって歴史を紡いできた道マラ、市民の皆さんに迷惑をかけながらも理解されてきた大会なので、ランナーとしてちゃんと還元していかないとダメだ。
もっとマナーアップをして市民の皆様に受け入れらる大会にしていこう。

つるやたかゆき