ツルタカブログ

ファッション感覚でランしてる

ピンネシリ登山マラソン2017に参戦してきました

昨年、その存在を知って心を震わされたピンネシリ登山マラソン。

21km走って1000メートル超のピンネシリ山に登って、また降りてくるという乱暴極まりないコース設定。

サロマにエントリーが漏れた時点で、これに参戦することは心に決めておりました。

こんな乱暴なレース、最高ですよ。ほんと。

 

 

開催は7月2日。

サロマでのウルトラマラソンから1週間。また同日は函館でも大会が開催されているので、この大会に参戦する人は、なかなかのジャンキー、強者といったところでしょうか。

 

受付は8時までなので、家を6時に出て高速をひた走る。

新十津川町は一度も行ったことが無い町でしたが、案外早く着きました。

 

大会自体は、手作り感溢れるアットホームな感じ。ボランティアの方たちの笑顔が嬉しい。

 

受付でいきなり参加賞のメロンが貰える。うーん、太っ腹。

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ちなみに会場の隣にある温泉の入浴券と、その温泉のレストランで使える食券も参加賞でした。

なかなか豪勢です。うれしくなりますね。

 

 

コースは前半が徹底的に登り、後半は徹底的に下り。当たり前ですが。。

路面はターマックあり、グラベルありとミックスサーフェイスな感じ。

 

ちなみに装備・ウェアは先月のJAL千歳国際マラソンと全く変えておりません。。。

 

よって、シューズはadizero CS boost だったのですが、グラベル路面でもしっかりとフィットしておりました。

ソールがコンチネンタルラバーでは無いので少し不安でしたが杞憂でしたね。

 

スタートもゆるーい雰囲気。

他の大会にありがちな殺伐さもなく、スタート位置の取り合いも無い平和な感じ。

こういう雰囲気大好きです。

道マラとかだと、こういう感じにはなりません。

 

手元のガーミンでは、入りのタイムは5分30秒ジャストくらいでしたが、登りが本格的になる7㎞過ぎからは6分台に入り、牙を剥き始めた15km過ぎからは9分台という有様。

いや、ほんとに傾斜が鬼畜でした。

 

この大会に備えて、手稲山を登ったり、郊外の峠で登り練習をやってきましたがレベルの違う登りでした。

加えて、湿度の高さ。

17km過ぎからは完全にガスの中を走っている(歩いている)状態になり、前を行く人も見失う程。。

これはもうダメだなーと思っていたところに、霧(ほとんど雲)の中から、折り返してきたランナーが現れます。

 

この大会の特長なのですが、あまりにハードなコースなためにランナー同士が戦友のような感じなります。

すれ違うときは必ず声を掛け合う。

『もうすぐ折り返しですよ!』

『がんばってください!!』

こういった声に励まされて、どうにか山頂に到着。

晴天の際は素晴らしい景色が広がるとのことですが、ガスっていて何も見えません。

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エイドの前では、村の職員さんがビデオカメラ片手にインタビューをしておりました。

通常の大会で、競技中にインタビューなんて考えられませんが、この大会だとアリだなあと思ってしまうから不思議です。

 

後半は下るだけですが、この下りが曲者でした。

登るよりはるかに辛い。

急坂すぎて体重を支えることができない。。。。

 

これがロードバイクや、クロスカントリースキーなら下りはある程度、楽をできるのですが、ランはそうもいきません。。

ヒーコラ言いながら傾斜が緩やかになる30km地点まで降りてきました。。

もはやこの時点で、タイムは意識しておりませんでしたが、最期の林道区間だけは納得がいく走りをしたいなあと思い、そこからはごく真面目に踏んでいきました。

林道の雰囲気は最高で、このままずっと走れそうな素晴らしいロケーション。

うっとりしながら走ってました。

久しぶりに、走り終わるのが惜しいなと感じましたね。

 

そんなこんなで完走は登り下りのタイムロスが響いて4時間48分というなんとも中途半端なタイム。

とはいえ、この大会は目を吊り上げてタイムを出すような大会じゃないと思います。

ゆるい雰囲気で、他では絶対味わえない難関コースを攻略するというのが、ミソでしょう。

 

ゴール地点の綺麗な芝生が広がるグラウンドで寝転びながら、また来年も来ようとぼんやり考えておりました。

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ピンネシリ登山マラソン、なかなかナイスです。

ずっとこのまま、良い意味でマイナーな感じのレースであってほしいですね。

 

つるやたかゆき