ku:nel騒動に思うこと
最初に断っておくと、つるやは『ku:nel』をちゃんと読んだことはありません。歯医者の待合室でちょっとお付き合いしたことがある程度です。
衝撃的なレビュー欄の星の配点。。
なので、なんの思い入れもないのですが今回の騒動を見ると色々と興味深い事象だったので書いてみます。
ちなみに先ほどリニューアルした号を本屋で見てきましたが、極めてまっとーなフツーの雑誌でした。一度読んで消耗される典型的な雑誌でした。商品として極めて優秀なプロダクトだと思いました。
従来のオリジナルの『ku:nel』ファンはそんな雑誌作りが気にくわないのでしょう。
巷で噂のAmazonのレビューも見てきましたが、悲痛な思いが伝わってきましたよ。
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: 雑誌
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確かに立ち読みした限りでは、レビュアーさんが言うあの世界観は完全に消滅していますね。
まぁ、今時リニューアルのウリとして『フランス』『松浦弥太郎』はどうなんだって話ですよね。
前までの『ku:nel』になんの思い入れもないつるやですらそう思うのですから、
そういうとこのセンスがやはり壊滅的に昔の読者さんには相入れなかったのかなと。
とにかく版元は度胸がある。こんなニッチな読者層にキッチリ照準をあてて成り立っていた商品を、ガラリとリニューアルするなんてどう考えても凄い決断ですよね。それだけ追い詰められていたのか。
だとしたら、先ほどのAmazonのレビュー欄の熱さとは裏腹に読者も離れつつあったのか。うーん、謎だ。
と、なんの思い入れも無いのにリニューアル版に対して色々好き勝手をいいましたが、この騒動を通じてファンって怖いなーと思うと同時に、ファンって脆いなぁと強く感じました。
件のAmazonレビューにこんなのがありました。
『大好きで落ち着ける近所の森がブルトーザーで無残に開拓されたよう。。』
すっげぇ気持ちはわかりますが、その森は貴方の所有じゃないんですよねぇ。
サッカーチームの熱烈なサポーターを見ていても同じことを感じますが、他人が作ったプラットフォームで遊ぶってそういうリスクをはらんでいるってことですよね。
チームの運営方針にケチつけるくらいなら、友達10人集めて土曜日の午前中にボール蹴っている方が気持ち良いと思うんです。
『ku:nel』の元の読者さんも、これだけ情報化が進んだ時代なので是非、自分が大事にしていたその美しい生活スタイルを発信する側に行くのも楽しいと思います。つるやは読んでみたい。
それにしても、旧編集チームが独立して新しい雑誌始めたらなかなかナイスなビジネスチャンスかと思いますが。。
そういうのは難しいんですかねー。
つるやたかゆき