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ツルタカブログ

ラーメン食べたり、ランニングしたり。

名盤まったなし 001  PREFUSE73  ONE WORD EXTINGUISHER

本日の名盤まったなしは、PREFUSE73 のONE  WORD EXTINGUISHERとなります。

PREFUSE73 はスコット・ヘレンの数多いプロジェクトの中でも一番知名度があるユニット名で、エレクトロニカとヒップホップを掛け合わせたサウンドアプローチが特色ですな。

ONE  WORD EXTINGUISHERはPREFUSE73としては2枚目のアルバムとなります。

PREFUSE73はこの前の作品で、いわゆるボーカルチョップというラップをサンプリングしてズタズタに分解するという技法で一躍有名になりましたが、このアルバムではその得意技を封印してよりシンプルにヒップホップの手法でエレクトロニカを構築することを主眼において作品作りをしております。

 

AKAIMPC上にサンプルをアサインし、パッドを使って打ち込まれたような肉体的なサンプルのシーケンスなのですが、一聴した限りではシンプルで綺麗な音作りのために、『汗をかいていない』音に感じます。そのため部屋でダラっと聞き流すBGMとしても大変優秀なのですが、じっくり聞きこんでいくとシーケンスが非常にヒップホップ寄りというか、肉体的、暴力的です。

 

これ2003年の作品なのです。

いまならDAW上でガーッとサンプルデータを貼り付けて、フィジカルコントローラで波形や配置を見ながら作れると思いますが、これはMPCというハードを使用してサンプルを一点一点スライスして、パッドを叩いて、シーケンスを作っている。

だから荒いといっちゃ荒いところもあるのですが、パッドを叩く絶妙なノリが非常に気持ちが良い、聞き飽きない。

 

この後、MPCを使用した音楽制作はPCのDAWの進化もあり、一部を除き下火になります。

AKAIもいつの間にか香港資本になってしまいました)

確かにサンプルデータを視覚的に管理して、シーケンスが組みやすいDAW上での制作は時代の要望というべき進化でしょう。

MPCのようなハードサンプラーで、緻密なエレクトロニカに挑んだという点でこの作品は評価されるべき一枚といえます。

1曲1曲の品質も非常に高いですが、通してその世界観にどっぷり浸ることをお勧め致します。

 One Word Extinguisher (WARPCD105)

One Word Extinguisher (WARPCD105)


 

つるやたかゆき